先輩法務が必ず押さえておきたい“教え方の型”

契約書

新任法務を育てるうえで大事なのは、「経験の量」よりも経験の伝え方です!
法務の仕事はどうしても暗黙知が多く、属人化しがち…。
だからこそ “教え方の型(テンプレート)” を持っておくと、誰が教えても一定レベルまで育てられるようになります。

ここでは、先輩法務が必ず押さえておきたい「5つの型」を紹介します!

教え方の型について

前提共有の型 — “なぜその作業をするのか”を必ず言語化!

新人が一番つまずくのは、「そもそも何のためにやっているのか分からない」状態です。
契約書レビューに入る新人にいきなり契約書を渡して
「ここチェックしておいて」は、ほぼ確実に迷子になります…。

まずやるべきは、レビューの前提条件を明確にすることです!

✔ 具体的な伝え方の例

  • この契約は「どんな取引」なのか
  • 会社として「絶対に避けたいリスク」は何か
  • 今回のレビューで「一番重要な論点」はどこか

たとえばこんな感じです👇

「今回は業務委託契約だけど、金額よりも再委託と知財の帰属を一番見てほしい」
「細かい文言より、まずは責任範囲が広すぎないかを確認しよう」

これだけで、新人の目線が一気に揃います!

分解の型 — 作業は“まとめて”じゃなく“バラして”教える!

法務の仕事は、実は複数の判断の積み重ねです。
にもかかわらず、まとめて渡してしまうと新人は何から手を付けていいか分かりません…。

✔ 教えるときのコツ

作業を「ステップ化」して渡しましょう!

例:契約書レビューの場合👇

  • Step1:この契約の種類・位置づけを言語化
  • Step2:自社に不利になりそうなポイントを3つ挙げる
  • Step3:重要条文だけをピックアップ
  • Step4:自社基準とズレている箇所を洗い出す
  • Step5:修正案 or コメント案を考える

さらにおすすめなのは、

「今日はStep1と2だけでOK!」
範囲を限定すること!

これだけで新人の心理的ハードルが激減します。

ロールモデル提示の型 — “完成形”を必ず見せる!

新人が一番困るのは、「どこまでやれば正解なのか分からない」状態です。
だから、必ずゴールの形を先に見せましょう!

✔ 見せるべき具体例

  • 実際に使った契約書レビューコメント
  • 先輩が過去に送った修正依頼メール
  • 交渉時に使った説明文

さらに効果的なのが、良い例・悪い例のセット提示です👇

  • 良い例:
    • 論点が1行で分かる
    • なぜ問題なのかが書かれている
  • 悪い例:
    • 「リスクが高いと思います」だけ
    • 根拠や代替案がない

「これを真似すればOK」という状態を作るのがポイントです!

振り返りの型 — “考えたプロセス”を言葉にさせる!

作業が終わったら、必ず振り返りの時間を入れましょう!
ここを省くと、成長スピードが一気に落ちます…。

✔ よく使う質問例

  • 「今回、一番気にしたポイントはどこ?」
  • 「なぜこの条文を問題だと思った?」
  • 「もし相手が修正に応じなかったら、次どうする?」

正解・不正解を問う必要はありません。
考えた理由を説明できるかが重要です!

この繰り返しが、
「言われたことをやる法務」から
「自分で判断できる法務」への分岐点になります。

ナレッジ化の型 — “その場限り”で終わらせない!

せっかく学んだことも、記録しなければすぐ消えます…。
最後に必ず、チームに残す仕組みを作りましょう!

✔ ナレッジ化しやすいテーマ

  • よくある質問とその回答
  • 指摘が多い条文とコメント例
  • 修正交渉で使えた言い回し
  • 「ここでいつも揉める」ポイント集

おすすめは、

「今回学んだことを3行でまとめておいて!」
と新人に書いてもらうこと。

教える側の負担も少なく、理解度チェックにもなります!

まとめ

型を使えば、育成は“感覚”から“仕組み”になる!

これらの型は、特別なスキルがなくても今日から使えます。
大切なのは、毎回同じ流れで教えること。

前提を伝える

作業を分解する

完成形を見せる

振り返る

ナレッジとして残す

この5ステップが回り始めると、
新人法務は驚くほど早く“自走”し始めます!

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